PRP Therapy
Platelet-Rich Plasma

PRP療法

多血小板血漿による美容診療

ご自身の血液が持つ「治癒力」を最大限に引き出し、肌の若返りを図る再生医療

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PRPとは

再生医療

PRP(Platelet Rich Plasma)とは、日本語で「多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)」と呼ばれます。人間の血液には、赤血球、白血球、血小板などの成分が含まれていますが、このうち「血小板」には、出血を止める働きだけでなく、傷ついた組織を修復し、細胞の増殖を促す「成長因子(グロースファクター)」が豊富に含まれています。

PRP療法は、患者様ご自身の血液からこの血小板を高い濃度で抽出し、シワやたるみなどが気になる部分に注入することで、肌の細胞(線維芽細胞など)を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促す治療法です。ご自身の血液を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応のリスクが極めて低いという特徴があります。

Growth Factors

PRPに含まれる主な成長因子

肌の再生に欠かせない成長因子とその働き

PDGF

血小板由来成長因子

細胞の増殖、組織の修復、血管の新生を促進し、コラーゲンの産生を促します。

EGF

上皮成長因子

肌の表面(上皮細胞)の成長を促進し、肌のターンオーバーを正常に導きます。

VEGF

血管内皮細胞成長因子

新しい血管の形成(血管新生)に関与し、細胞分裂や分化を促します。

TGF-β

トランスフォーミング増殖因子

組織の再生や細胞の分化に関与し、真皮細胞の増殖や傷の治癒を促進します。

PRPの作成法と使用する器具

クリニック内で患者様から採血を行い、専用の機器を用いてその場で作成されます

PRP Process
01

採血

腕の静脈から少量の血液(10〜30ml程度)を採取します。健康診断の採血と同程度であり、体への負担は大きくありません。血液が固まるのを防ぐため、抗凝固剤が入った専用の採血管を使用します。

02

遠心分離

採取した血液を「遠心分離機」にかけ、高速回転により血液成分を分離します。「単回遠心法」と「二重遠心法」があり、通常5〜20分程度で分離が完了します。

03

PRP抽出

遠心分離後、血液は層状に分かれます。赤血球(下層)、白血球・血小板(中間層)、血漿(上層)のうち、血小板が豊富な部分(PRP)をシリンジで慎重に吸い出します。

使用する具体的な器具

専用採血管・キット

血液を無菌状態で採取・分離するための容器(例:Mycells PRPキット、ACPダブルシリンジシステム)

遠心分離機

血液成分を分離するための精密機器

シリンジと極細針

抽出したPRPを肌に注入するための器具。痛みを軽減するため非常に細い針を使用

PRP Treatment

期待できる効果と発現期間

肌の根本的な細胞の働きを活性化させるため、幅広い美容効果が期待できます

PRP Results

シワ・小ジワの改善

目の周りのちりめんジワ、額や首のシワ、ほうれい線などを目立たなくします。

肌のハリ・弾力の回復

コラーゲンやエラスチンが増加し、肌全体がみずみずしくなり弾力が蘇ります。

目の下のクマ・くぼみの改善

皮膚が薄くなり血管が透けて見える青クマや、くぼみによる影を改善します。

ニキビ跡・傷跡の修復

組織の再生を促すことで、凹凸のあるニキビ跡を滑らかにします。

効果の発現と持続期間

効果の発現

治療後2〜3週間で変化を感じ始め、1〜2ヶ月後にピーク

持続期間

半年〜1年、長い方で2年程度

推奨治療回数

3〜4ヶ月間隔で3回を1クール、その後半年〜1年に1回メンテナンス

副作用とダウンタイム

ご自身の血液を使用するため安全性は高いですが、注射による治療のため以下の症状が出ることがあります

一般的な副作用(軽度・一時的)

腫れ・むくみ

注入部位が一時的に腫れることがあります。特に目の下は腫れやすく、2〜3日がピークです。

内出血

注射針が毛細血管に触れることで青紫色の内出血が出ることがあります。1〜2週間で消失します。

赤み・痛み

注入部位に軽い赤みや痛みを感じることがありますが、数日で落ち着きます。

治療を受けられない方(禁忌)

1

妊娠中、または授乳中の方

2

血液の病気(血小板減少症など)がある方

3

抗凝固薬を服用中の方

4

治療部位に感染症や強い炎症がある方

5

悪性腫瘍(がん)の治療中の方

まとめ

PRP療法は、ご自身の血液が持つ「治癒力」を最大限に引き出し、肌の若返りを図る自然で安全性の高い再生医療です。即効性はありませんが、ゆっくりと確実に肌の質を改善し、長期間にわたって効果が持続するという大きなメリットがあります。

治療を検討される際は、PRPの作成方法や人工成長因子の添加の有無、予想されるダウンタイムについて、信頼できる専門医から十分な説明を受け、納得した上で治療に臨むことが大切です。

本資料は一般的な情報提供を目的としており、実際の治療適応や効果には個人差があります。具体的な治療方針については、必ず専門の医師にご相談ください。

参考文献

[1] Asubiaro J, Avajah F. Platelet-Rich Plasma in Aesthetic Dermatology. Cureus. 2024;16(8):e66734.

[2] Johns Hopkins Medicine. Platelet-Rich Plasma (PRP) Injections.

[3] 順天堂大学医学部附属順天堂医院. 多血小板血漿(PRP)による治療について.

[4] スマート脳ドック. PRP療法とは?仕組みから効果、費用、注意点までわかりやすく解説.

[5] The LCFL. PRP Side Effects and Recovery: What You Should Know.

[6] 美容皮膚科 銀座よしえクリニック. PRP療法は安全?効果がある?